この記事は2026年9月時点の情報です。お出かけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
1964年開業のホテルが消え、10面9線の巨大駅が14m動く。
そもそも「阪急村」とは。
正式な地名ではありません。阪急大阪梅田駅、阪急うめだ本店、阪急三番街、HEP FIVE、そしてその北側の茶屋町あたりまで、阪急にまつわる施設がまとまっているエリアを、そう呼ぶ人が多い——というくらいのゆるい呼び名です。
この一帯には、1969年開業の阪急三番街、1998年開業のHEP FIVE、2012年に全面開業した建て替え後の阪急うめだ本店といった、年代の違う建物が同居しています。いま起きているのは、そのうちのいくつかをまとめて作り直す動きです。
芝田1丁目計画、3つの柱。
阪急電鉄が2025年11月26日に発表した内容によると、この計画は次の3つがセットになっています。
- ① 大阪新阪急ホテル跡地の活用2025年1月に営業を終えたホテルの跡地を使います。
- ② 阪急ターミナルビルの建替え駅の真上にあるビルを建て直します。
- ③ 阪急三番街の全面改修あわせて阪急大阪梅田駅そのものもリニューアルされます。
この計画の上には「梅田ビジョン」という長期構想があります。阪急阪神ホールディングスと阪急阪神不動産が2022年5月20日に発表したもので、梅田を「世界と関西をつなぐ国際交流拠点」にする、という方針が掲げられています。
大阪新阪急ホテルは、こうして役目を終えた。
1964年開業。ビジネスホテルの先駆けと呼ばれた老舗で、梅田の待ち合わせの目印でもありました。2025年1月4日のチェックインをもって営業終了。そのあと、大阪・関西万博の会期中は外国人スタッフの宿舎として使われたと報じられています。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 1964年 | 開業。ビジネスホテルの先駆けと呼ばれる。 |
| 2025年1月4日 | チェックインをもって営業終了。 |
| 2025年(万博会期中) | 外国人スタッフの宿舎として活用(報道による)。 |
| 2025年12月中旬 | 解体工事に着手(報道による)。 |
| 2028年秋ごろ | 解体完了の予定(報道による)。 |
駅はこう変わる。停止位置が14m動く。
いちばん体感しやすい変化がこれです。阪急電鉄の発表によると、列車の停止位置を十三側へ約14mずらします。時期は神戸線が2026年1月頃、宝塚線が2026年春頃、京都線が2026年秋頃と、路線ごとに順番に進みます。
| 内容 | 時期(阪急電鉄 2025年11月26日発表) |
|---|---|
| 停止位置を十三側へ約14m変更 | 神戸線 2026年1月頃/宝塚線 2026年春頃/京都線 2026年秋頃 |
| 茶屋町口のバリアフリー化工事 | 2026年春頃に着手。エレベーターの新設・拡充、多機能トイレ、授乳室、カームダウンスペースなど |
| 全ホームへの可動式ホーム柵 | 2031年頃から順次設置 |
ホーム柵は「2031年頃から順次」なので、すぐに景色が変わるわけではありません。マルーンの電車が柵なしで横一列に並ぶ、いまの頭端式ホームの眺めは、しばらく見られます。
完成年も高さも、まだ発表されていません。
芝田1丁目計画で建て替え後の建物が何階建てで、高さが何メートルで、いつ完成するのかは、2026年9月の時点で公式に発表されていません。ネット上では「2035年ごろ」といった数字を見かけますが、これは事業者の発表ではなく、個人サイトなどの観測・推測です。この記事では書きません。
工事が始まる前に、見ておきたい景色。
- 頭端式ホームに並ぶマルーン10面9線。私鉄では最大級の規模で、電車が横一列に並ぶ姿は迫力があります。1日の乗降人員は44万4,572人(2023年度・阪急電鉄公式)。
- ビッグマン待ち合わせの定番、縦2.59m×横4.07m=およそ208インチの大型ビジョン。「ビッグマンで」で通じるのが梅田です。
- 川が流れる三番街1969年11月30日開業。「川が流れる街」がスローガンで、地下街に人工の川を通す計画は当時世界初の試みとされ、各国から視察団が訪れました(大阪市の資料)。開業当時は、トレビの泉にあやかってコインを投げ込む人が相次いだとも報じられています。
- うめだ本店のコンコース建て替え後の全面開業は2012年。天井の高い南北コンコースは、いまや梅田を代表する風景です。
阪神側の建て替えは、2022年4月6日の大阪梅田ツインタワーズ・サウス全面開業でひと区切りしています。阪急側が動き出すのは、これから。梅田は、南から北へ順番に作り直されているようにも見えます。
梅田を拠点にするなら
梅田は在来線も新幹線も地下鉄もここに集まる。翌日どこへ向かうにしても、拠点にすると身軽に動けます。
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よくある質問
阪急大阪梅田駅は使えなくなりますか?
営業しながらの工事です。停止位置が十三側へ約14m動いたり、茶屋町口でバリアフリー化の工事が入ったりしますが、駅が閉まるという発表はありません。
新しいビルはいつ完成しますか?
2026年9月時点で、完成年・高さ・規模はいずれも公式に発表されていません。ネット上で見かける「2035年ごろ」などの数字は事業者の発表ではないため、この記事では扱っていません。
大阪新阪急ホテルはもう泊まれませんか?
2025年1月4日のチェックインをもって営業を終えました。解体工事は2025年12月中旬に着手し、2028年秋ごろ完了の予定と報じられています。
阪急三番街はいま入れますか?
全面改修が計画に含まれていますが、改修の具体的な時期や休業の有無は今後の発表次第です。訪れる前に阪急三番街の公式サイトで営業状況をご確認ください。
あわせて読む
駅の工事は、数字で見るとちょっとに見えても、毎日使う人には大ごとです。案内表示はこまめに見てくださいね。
出典・参考
- 阪急電鉄「芝田一丁目計画」および大阪梅田駅に関するリリース(2025年11月26日)
- 梅田ビジョン(阪急阪神ホールディングス・阪急阪神不動産/2022年5月20日発表)
- 阪急電鉄「駅別乗降人員」(2023年度)
- 大阪市「生きた建築ミュージアム」阪急三番街(PDF)
- 阪急阪神ホールディングス 駅名改称に関する資料(2019年7月30日・PDF)
確認日:2026年9月21日。本ページは個人が運営する非公式のファンサイトによるまとめです。掲載内容は上記の公表情報にもとづく2026年9月時点の整理で、開業日・料金・営業時間・工事の進み方は変更される場合があります。お出かけ前に必ず各施設の公式サイトをご確認ください。