キヨミさん(案内人)
「祇園祭はねぇ、疫病を鎮めるお祈りが始まりなんよ。1150年、ずーっと続いてきた。 豪華な山鉾も見ものやけど、宵山の夜に路地から聞こえてくるお囃子が、うちはいちばん好きやわ。 暑い時期やから、水分だけは忘れんとってな。」
EXPEDITION MOVIE — 祇園祭
探検隊が実際に歩いた宵々山の夜の記録。提灯に照らされた山鉾とお囃子の空気は、映像がいちばん伝わります。
EXPEDITION MOVIE — 祇園祭 その2
同じ祇園祭でも、時間帯と場所が変われば表情はまるで違う。こちらは山鉾のまわりを歩きながら記録した一本。駒形提灯の灯り、行き交う人の熱気、あちこちから重なって聞こえてくるコンチキチンの祇園囃子——「街全体が祭りになる」という感覚が、いちばん伝わる映像です。
EXPEDITION MOVIE — 京都さんぽ 〜祇園祭の街へ
こちらは京都の街をじっくり歩いた長編さんぽ。祇園祭の一帯にさしかかる場面(21分42秒ごろ)から再生されるように設定しています。頭から通して見ると、ふだんの京都の街並みが、どうやって「祭りの京都」へ変わっていくのか——その連続した空気ごと味わえます。時間のあるときに、ぜひ最初から。
探検隊のホンネ
宵々山の道は、想像の3倍混む。四条通は夜になると歩行者天国になるけれど、人気の山鉾の前は立ち止まれないほどだった。 実際に歩いてわかったのは「メインの四条通より、一本入った路地が主役」ということ。 提灯の明かりとお囃子をゆっくり味わえるのは、むしろ細い通りのほう。浴衣もいいけれど、歩きやすい靴を優先してほしい。
後祭の歩き方 — 宵山7/21〜23・山鉾巡行7/24
前祭を見逃した人こそ、ここから読んでほしい
「祇園祭は7/17で終わり」と思っている人が多い。けれど、それは半分だけの話だ。 祇園祭の山鉾巡行は前祭(7/17)と後祭(7/24)の2回。 2026年も前祭のあとに、後祭の宵山7/21(火)〜23(木)、巡行7/24(金)という「もうひとつの本番」があった。 しかも後祭は、前祭よりずっと混雑が穏やか。「山鉾を間近で、ゆっくり見たい」なら、むしろ後祭のほうが向いている。
後祭の主役 — 「復活」の物語を持つ、大船鉾と鷹山
後祭で巡行する山鉾は11基。数こそ前祭(23基)より少ないが、ここには前祭にない「物語」がある。 しんがりを務める大船鉾(おおふねほこ)は、幕末の蛤御門の変の大火で焼失し、 町の人たちが150年かけて少しずつ復元して2014年に巡行復帰した鉾。 そして鷹山(たかやま)は、江戸後期の風雨被害から約2世紀のあいだ巡行を休んでいた「休み山」が、 2022年に約196年ぶりに復活したもの。どちらも「一度失われた祭りを、町衆が取り戻した」生きた証拠だ。 復活の山鉾を間近で見られること——それ自体が、後祭に行く十分な理由になる。
屋台は出ない。だから、いい
正直に書いておくと、後祭の宵山に露店(屋台)の出店は原則ない。四条通の歩行者天国もない。 「え、じゃあつまらないのでは?」と思うかもしれないが、逆だ。 縁日の人波が無いぶん、駒形提灯の灯りと祇園囃子だけが残る。 町会所では懸装品をじっくり鑑賞でき、山鉾の前で立ち止まっても押し流されない。 祭りの「静かで濃い部分」だけを味わえるのが後祭の宵山——探検隊はそう考えている。 屋台メシを楽しみたい人は、錦市場や先斗町で夕食を済ませてから繰り出すのがおすすめだ。
前祭と後祭、なにが違う?
| 山鉾の数 | 前祭 23基 / 後祭 11基(大船鉾・鷹山など) |
|---|---|
| 宵山 | 前祭 7/14〜16:露店・歩行者天国あり、大にぎわい / 後祭 7/21〜23:露店は原則なし、落ち着いた祭情緒 |
| 巡行(2026年) | 前祭 7/17 午前9:00 四条烏丸を出発 / 後祭 7/24 午前9:30 烏丸御池を出発し、前祭と逆回りで都大路をめぐる |
| 同日の行事 | 後祭巡行の7/24は花傘巡行も同日開催。夜には神輿が八坂神社へ戻る還幸祭へと続く |
| 混雑 | 前祭:かなりの人出 / 後祭:比較的おだやか。写真をゆっくり撮るなら後祭 |
※ 出発時刻・巡行ルートは年によって変わることがあります。おでかけ前に公式情報でご確認ください。
後祭の宵山は21時台がいちばんの狙い目。日没直後の人波がひと段落して、駒形提灯の灯りが夜に締まる時間帯です。メインの通りより一本入った新町通・室町通を歩けば、お囃子と提灯を独り占めした気分になれます。
2026年 後祭・現地レポート — 39℃の一日を、朝から夜まで
2026年7月24日 取材。山鉾巡行から、夜の還幸祭まで歩き通した記録
上のガイドで「後祭こそ狙い目」と書いた以上、行かないわけにはいかない。 というわけで探検隊は2026年7月24日、後祭の当日を朝から夜まで歩いてきた。 この日の京都は最高気温39℃。日陰のない都大路で山鉾を待ち、 錦市場で人にもまれ、夕暮れの祇園を抜けて、夜の八坂神社で神輿の帰りを待つ—— 正直に言えば体力勝負だったが、その分だけ祭りの一日の「かたち」が体でわかった。
午前 — 都大路を進む後祭の山鉾
後祭の巡行は11基と数が少ないぶん、一基ずつをしっかり見られる。 とくに大船鉾は迫力が別格だった。船の形をした車体の船首に金色の龍頭がそびえ、 近づいてくるだけで沿道の空気が変わる。前祭のような身動きの取れない人垣ではないので、 鉾の全景をカメラに収める余裕があるのも後祭のいいところだ。
意外だったのは白い装束の人の多さ。曳き手だけでなく、 先導する人、車輪のそばに付く人、綱を持つ人と、一基あたりの人数がとにかく多い。 「山鉾は大人数で動かすもの」と文字で知っているのと、目の前を延々と列が通り過ぎるのを見るのとでは、 やはり実感がまるで違った。
昼 — 祭りの日の錦市場は、食べ歩きの熱気
巡行を見終えたら、涼みがてら錦市場へ。「京の台所」と呼ばれるアーケードの商店街で、 もともとは京料理の食材を扱う店が並ぶ市場だ。ところがいまの錦市場の主役は、はっきりと食べ歩きである。 串に刺した揚げもの、衣をつけたえび、片手で持てるひと口サイズ。歩きながら食べられるものが、店先の一等地を占めている。
そして、これは探検隊の体感だが——この日の錦市場は、7割が外国からの観光客だった。 聞こえてくる言葉も、値札に並ぶ「Kyoto beef cutlet ¥2,800」「Kobe beef cutlet ¥3,000」という英語表記も、 もはや海外の観光地のそれである。祭りの日は特に人が多く、アーケードの中は前に進むのがやっとだった。 「京の台所」を静かに見たい人は、祭りの日は避けたほうがいい。
探検隊のホンネ
値段を見て一瞬ひるむ。串一本で3,000円は、地元の感覚だとなかなかの勇気がいる。 ただ、これは「観光地価格になってしまった」と嘆く話でもないと思っている。 高くても売れているのは、それだけの体験価値がそこにあると判断されているからだ。 ——などと考えながら、探検隊は結局、涼しい店に入って冷たいものを頼んだ。39℃は判断力を奪う。
夕方 — 花見小路、祇園の奥へ
巡行のあった街なかから東へ移動して、八坂神社のお膝元・祇園へ。 石畳の花見小路は、日が傾くにつれて表情が変わっていく。 木格子の町家に軒灯がともり、空の色が落ちるほど、街の輪郭がくっきりしてくる。 歩いている人の顔ぶれは錦市場と同じで、海外からの旅行者が大半だった。
※ 祇園の一帯には私道や、撮影が禁止されている区域があります。お茶屋の玄関先や、通行する方へカメラを向けるのは控えて、案内表示にしたがって歩いてください。
夜 — 約2トンの神輿が、八坂神社へ帰ってくる
そして、この日いちばんの見どころは夜にある。還幸祭—— 7月17日から四条寺町の御旅所にとどまっていた神様が、氏子地域をまわって八坂神社へ帰ってくる神事だ。 担がれるのは約2トンといわれる神輿。それが夜の京都の街を練り歩き、 担ぎ手の掛け声と鈴の音を先に響かせながら、深い時間に境内へ戻ってくる。
昼間は静かだった舞殿が、提灯にすべて灯が入って光の箱のようになり、 そのまわりを人が幾重にも囲む。昼の山鉾巡行が「整然と見せる祭り」だとすれば、 こちらは担ぎ手と見物人の境目があいまいな、熱の祭りだ。 気温39℃の一日の締めくくりに、この熱気である。京都の夏は、簡単には終わらせてくれない。
7月24日を朝から夜まで通すなら、いちばんの敵は暑さです。巡行を見る午前中は日陰がほとんどありません。探検隊のこの日の装備は、帽子・凍らせた飲みもの・そして「昼は屋内で2時間ねばる」という作戦でした。夜の還幸祭まで体力を残せるかどうかで、見られるものの量がまるっきり変わります。
📸 この日の記録は京都の真夏2026 大特集にも、時系列でまとめてあります。還幸祭の詳しい仕組みは「祭りの本体は、夜にある」の節をどうぞ。
祇園祭とは — 疫病を鎮める祈りから
八坂神社の祭礼・約1150年の歴史
祇園祭は、京都・東山の八坂神社のお祭りだ。始まりは平安時代の貞観11年(869年)。 都に疫病がはやったとき、災いを鎮めるために神様へ祈りを捧げた「御霊会(ごりょうえ)」が起源とされる。 そこから1150年あまり、戦乱や災害で中断をはさみながらも、京都の人たちが守り続けてきた。
いちばんの象徴が、豪華絢爛な山鉾(やまほこ)だ。 織物やタペストリーで飾られた背の高い鉾が、囃子を鳴らしながら街を進む。 この「山鉾行事」はユネスコの無形文化遺産にも登録されている。 京都の夏は、この祇園祭とともに始まり、ひと月かけてゆっくりと流れていく。
祇園祭の見どころ
はじめてなら、この4つをおさえておきたい
- 山鉾巡行(やまほこじゅんこう) きらびやかな山鉾が都大路を進む、祭りのハイライト。交差点で大きな鉾を方向転換させる「辻回し」は迫力満点。前祭と後祭の2回ある。
- 宵山(よいやま) 巡行の前夜。日が暮れると山鉾に駒形提灯が灯り、祇園囃子が流れる。屋台も出て、祭りがいちばん華やぐ時間帯。
- 祇園囃子(コンチキチン) 鉦(かね)と笛と太鼓が奏でる、祇園祭ならではの音。街のあちこちから聞こえてきて、これぞ京都の夏という空気になる。
- 屏風祭(びょうぶまつり) 旧家や町家がこの時期だけ秘蔵の屏風を公開する、街歩きの楽しみ。豪華な山鉾だけでなく、京都の暮らしの奥行きに触れられる。
もっと深く — 山鉾の秘密と、1150年の物語
動画をもう一度見たくなる、祇園祭の「読み方」
祇園祭を「豪華な山車が街を進むお祭り」とだけ覚えて帰るのは、正直もったいない。 この祭りには、1150年ぶんの意味が一つひとつの所作に折りたたまれている。 知ってから動画を見返すと、同じ映像がまるで違って見えてくる。ここでは、探検隊が現地で「へえ」とうなった見どころを、少し深いところまで掘り下げておく。
なぜ「66本の鉾」から始まったのか
起源とされる貞観11年(869年)の御霊会(ごりょうえ)では、当時の日本全国の国の数にちなんで66本の鉾を立て、 神泉苑に神輿を送って疫病の退散を祈ったと伝わる。つまり山鉾のルーツは「飾り」ではなく、 国じゅうの災いを一身に背負って清める依代(よりしろ)だ。 きらびやかな見た目の奥に「疫病を鎮める祈り」という切実な芯がある——これが祇園祭の背骨で、 1150年のあいだ、戦乱や大火で何度中断しても京都の町衆が必ず復活させてきた理由でもある。
巡行の主役たち — 長刀鉾と「くじ取らず」
山鉾巡行では、毎年どの鉾が何番目に進むかを「くじ取り式」で決める。ところが、いくつかの鉾は順番が固定されていて、これを「くじ取らず」と呼ぶ。 なかでも前祭の先頭を必ず進むのが長刀鉾(なぎなたぼこ)だ。 この鉾には唯一、生身の子ども=生稚児(いきちご)が乗り、巡行の出発点で注連縄(しめなわ)を太刀で断ち切って、 神域と人の世をひらく大役を担う。動画で山鉾の隊列を見るときは、まず「先頭は長刀鉾か」を意識すると、巡行全体の物語が見えてくる。
辻回し — 曲がれない鉾を、どう曲げるのか
巡行最大の見せ場が、交差点で約12トンある鉾を直角に方向転換させる「辻回し」だ。 鉾の車輪は据え付けで左右に回らない。そこで、路面に割った青竹を敷き、水をたっぷりまいて滑らせ、 数十人の曳き手が音頭に合わせていっきに横へ引く。一度で回りきらず、二度三度と繰り返してようやく向きが変わる—— その一回ごとに沿道から拍手と歓声が上がる。力ずくではなく、竹と水と掛け声で巨体を「いなす」。日本の祭りらしい知恵が詰まった瞬間だ。
「動く美術館」と呼ばれる理由
山鉾を飾る前懸(まえがけ)・胴懸(どうがけ)のタペストリーには、 16〜17世紀のベルギー製ゴブラン織や、ペルシャ絨毯、中国由来の染織など、 シルクロードを渡って京都にたどり着いた世界の名品が使われている鉾がある。 だから祇園祭は「動く美術館」とも呼ばれる。町衆が交易で得た富と美意識を、神様への奉納として惜しみなく街に披露した—— その心意気が、そのまま今日まで受け継がれている。近くで見られる宵山のあいだに、鉾ごとの懸装品をじっくり眺めてほしい。
宵山で授与される「ちまき」、あれは食べ物ではありません。笹の葉で作った厄除けのお守りで、玄関先に一年間飾るのが京都の習わし。町を歩いて民家の軒先を見上げると、去年のちまきがそっと掛かっています。それを見つけられたら、あなたももう祇園祭の「通」です。
前祭と後祭 — 半世紀ぶりに戻った「二度の巡行」
いまでこそ祇園祭は前祭(7/17)と後祭(7/24)の二度の巡行が定着しているが、 じつは後祭の巡行は長らく前祭に統合されていた時期があり、独立した後祭の山鉾巡行が復活したのは2014年のこと。約半世紀ぶりの復活だった。 前祭がにぎやかで華やか、後祭は静かで通好み——同じ祇園祭でも表情がはっきり違う。 「祇園祭の山・鉾・屋台行事」は2009年にユネスコの無形文化遺産にも登録されている。 はじめてなら前祭、二度目にはあえて後祭、という楽しみ方ができるのも、この祭りの奥深さだ。
祭りの本体は、夜にある — 神幸祭と還幸祭
7/17 夜に神様が街へ下り、7/24 夜に八坂神社へ帰る
ここを知っているかどうかで、祇園祭の見え方はまるで変わる。 ガイドブックもニュースも、扱うのはほとんど山鉾巡行だ。しかし祭りの構造でいうと、山鉾巡行は主役ではない。
7月17日の夕方、前祭の巡行が終わったあとに神幸祭(しんこうさい)が行われる。 八坂神社から三基の神輿が出て、四条寺町の御旅所(おたびしょ)へ移る。ここに神様が7日間とどまる。 そして7月24日の夕方17時ごろ、御旅所を出発した神輿が氏子地域をまわって八坂神社へ帰る——これが還幸祭(かんこうさい)だ。 つまり祭りの本体は「神様の外出と帰宅」であり、山鉾巡行はその道を先に清めるための露払いという位置づけになる。
京都では昔から「山鉾巡行は見せる祭り、神輿渡御は神さんの祭り」と言われる。 実際に夜まで残ってみると、その言い方がよくわかる。 昼の巡行が整然と進む「見物」なのに対して、夜の神輿渡御は担ぎ手と見物人の境目があいまいで、 気がつくと自分が白装束の列の中に立っている。掛け声と鈴の音が地鳴りのように響き、深夜まで続く。
還幸祭が観光的にほとんど知られていない理由は単純で、終わるのが遅いからです。神輿が八坂神社へ戻り、御霊遷し(みたまうつし)が済むのは深夜。終電や宿の門限を考えると、日帰りの旅程には組み込めません。逆に言えば、京都に泊まる人だけが見られる祭りということになります。
📸 2026年7月24日の還幸祭を、探検隊が夜10時すぎまで実際に歩いて撮影しました。写真つきの現地レポートは 京都の真夏2026 大特集にあります。
探検隊ゼミ — 京都うまれのゲンさんに聞く
むずかしい話も、隊員たちと一緒なら楽しい
わしが生まれ育った京都では、祇園祭が来ると「ああ、夏どすなあ」と体が覚えてしもてる。動画で見た山鉾なぁ、あれはただの飾りやのうて、国じゅうの疫病を背負う依代やったんえ。始まりは千百五十年も前の御霊会どす。
依代……? ゲンさん、あんなにキラキラの鉾が、なんで疫病と関係あるん? ふしぎやわ。
災いを「これに移ってくだされ」と豪華に飾って街を練り歩き、まちを清めるんどす。先頭を必ず行く長刀鉾には、いまも生身の子ども=お稚児さんが乗ってな、出発のときに太刀で注連縄をスパッと切る。あれで神さんの道がひらくんえ。
僕が驚いたのは、鉾を飾る織物です。ベルギーのゴブラン織や、ペルシャの絨毯、中国の染織……シルクロードを渡ってきた宝物が使われている鉾があると。だから「動く美術館」。京都の町衆の美意識、本当にすごい。
歴史もええけど、うちからは実地のアドバイスやで。巡行の「辻回し」は青竹に水まいて鉾を滑らせて回すんやけど、あれ一回で回らへんから、いい場所は朝イチで埋まる。あと七月の京都はほんまに暑い。飴ちゃんと水は姐さんが持っとくさかい、あんたらは歩きやすい靴で来なあかんで。
なるほど……! 前祭と後祭で二回も巡行があるって、動画見て初めて知ったわ。どっちに行ったらええん?
後祭の巡行が半世紀ぶりに独立して復活したんは、じつは2014年のことどす。にぎやかさなら前祭、静かに通好みで味わうなら後祭。はじめてさんは前祭、二度目にあえて後祭——そういう楽しみ方ができるのが、この祭りの奥ゆかしいとこどすな。コンチキチンを、ぜひ現地で。
※ 隊員たちは大阪探検隊のオリジナルキャラクターです。セリフは祇園祭をやさしく知ってもらうための案内で、史実にもとづきつつ会話用にかみくだいています。正確な日程・巡行順は公式情報をご確認ください。
いつ・どこで見られる?
7月ひと月のお祭り。ハイライトは巡行と宵山
※ 会場は京都・四条烏丸〜八坂神社の一帯。日程・巡行ルート・有料観覧席の有無は年によって変わります。 この記事の日程は例年の目安です。おでかけ前に必ず公式情報で最新の日程・交通規制をご確認ください。
八坂神社 公式サイト
祇園祭を主催する八坂神社の公式サイト。神事の日程や最新のお知らせは公式でご確認ください。山鉾巡行の詳細は祇園祭山鉾連合会の情報もあわせてどうぞ。
大阪からの行き方
電車で小1時間。万博のあとの小旅行に
| 会場 | 京都・四条通の烏丸〜河原町、八坂神社(祇園)の一帯。宵山・巡行は四条烏丸あたりが中心。 |
|---|---|
| 阪急で | 大阪梅田駅 → 阪急京都線「京都河原町」または「烏丸」駅下車すぐ。乗り換えなしで分かりやすい。 |
| 京阪で | 淀屋橋・京橋方面から京阪本線「祇園四条」駅下車。八坂神社側に出るならこちらが近い。 |
| JRで | 新大阪・大阪駅 → 京都駅 → 地下鉄烏丸線で「四条」駅。新幹線でも京都駅からの乗り継ぎは同じ。 |
| 巡行の日は | 大規模な交通規制と大混雑がある。時間に余裕をもって、早めの移動がおすすめ。 |
はじめての祇園祭・予習のコツ
暑さと人出だけ、先に対策しておく
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下調べ
前祭(7/17)か後祭(7/24)かを決める
にぎやかさなら前祭、ゆったり見たいなら後祭。まずどちらに行くかを決めると計画が立てやすい。
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前夜
宵山で「灯った山鉾」を楽しむ
提灯とお囃子の宵山は、祭りの空気がいちばん濃い時間。屋台もこの時に。
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当日朝
巡行は午前スタート。早めに場所へ
山鉾巡行は午前中が中心。良い位置は早く埋まるので、朝早めの行動が吉。
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対策
水分・帽子・歩きやすい靴
7月の京都はとにかく暑い。こまめな水分補給と日よけ、長時間立つので靴は歩きやすいものを。
7/24は「日本三大祭ハシゴ」ができる日 — 後祭 × 天神祭
午前は京都で山鉾巡行、夕方は大阪で天神祭。関西でしかできない一日
京都の祇園祭・後祭の山鉾巡行と、大阪の天神祭の宵宮は、どちらも毎年7月24日。2026年もこの2つが同じ日に重なった。 京阪電車なら祇園四条から天満橋まで乗り換えなしの約50分。 つまり、日本三大祭のうち2つを同じ日にハシゴできる。探検隊が考えたモデルコースはこうだ。
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9:30
京都・烏丸御池で後祭巡行を見る
後祭の山鉾11基が烏丸御池を出発。良い場所は朝のうちに。花傘巡行もこの日の午前中。
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昼
錦市場〜先斗町でひと休み
巡行を見終えたら「京の台所」錦市場で食べ歩き。暑さのピークは屋内で回避するのが賢い。
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15時ごろ
京阪で大阪へ移動(約50分)
祇園四条駅から京阪本線の特急で天満橋駅へ。座って移動して、体力を回復しておく。
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夕方〜夜
大阪天満宮で天神祭・宵宮の熱気へ
天満橋駅から大阪天満宮へは徒歩圏。こちらは屋台も出て、祭りムード全開。詳しくは天神祭ガイドで予習を。
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翌7/25
本宮の夜は船渡御と奉納花火
体力が残っていれば、天神祭のハイライトは翌日の本宮。大川に約100隻の船と花火が浮かぶ。
※ 夏の関西の祭り・花火・涼スポットの全体像は、新設の関西の夏2026 大特集にまとめています。
おでかけの準備に
京都・祇園まわりの宿泊
祇園祭の時期は京都市内の宿がとても混み合う。四条・烏丸・京都駅まわりで早めに予約しておくと動きやすい。宿泊予約サイトで空室と料金を比べてみてほしい。
京都の現地体験・チケット・ツアー
街歩きや観光とあわせて、現地の体験・アクティビティ・入場チケットを事前に押さえておくと当日がスムーズ。KKdayなら日本語で予約でき、割引プランやセット券が見つかることもある。
※ 上記のボタンは外部の予約サイトに移動します。空室・料金・きっぷの内容は各サイトの最新表示をご確認ください。本ページはアフィリエイトプログラム(広告)を利用しており、リンク先での予約・購入で当サイトに収益が発生する場合があります。
よくある質問
おでかけ前に気になること
祇園祭はいつ開催される?
毎年7月1日から31日までの1か月にわたる八坂神社の祭礼です。最大の見どころ「山鉾巡行」は前祭が7月17日、後祭が7月24日。その前夜の宵山は前祭が7月14〜16日、後祭が7月21〜23日ごろです。日程は変わることがあるため、おでかけ前に公式情報でご確認ください。
大阪からはどう行く?
会場は京都・四条烏丸〜八坂神社の一帯です。大阪(梅田)からは阪急京都線で「京都河原町」「烏丸」、京阪本線で「祇園四条」が便利。JRなら京都駅から地下鉄烏丸線に乗り換えます。巡行の日は交通規制と大混雑があるので、時間に余裕をもって動くのがコツです。
混雑や暑さの対策は?
7月の京都は非常に暑く、宵山や巡行は人出が多いので、水分・帽子・日傘や歩きやすい靴の準備がおすすめです。山鉾巡行をゆっくり見たい場合は有料観覧席が用意される年もあります。最新の販売有無や場所は公式でご確認ください。
後祭に屋台(露店)は出る?
後祭の宵山(7/21〜23)には、前祭のような露店の出店や四条通の歩行者天国は原則ありません。そのぶん人出が落ち着いていて、提灯とお囃子をじっくり味わえるのが後祭の魅力です。縁日気分なら前祭、山鉾鑑賞なら後祭、と覚えておくと選びやすいです。
前祭と後祭、どっちがおすすめ?
にぎやかさ・屋台・お祭り気分なら前祭(宵山7/14〜16・巡行7/17)、落ち着いて山鉾を鑑賞したいなら後祭(宵山7/21〜23・巡行7/24)。後祭には約150年ぶりに復活した大船鉾、約196年ぶりに復活した鷹山という「復活の山鉾」が揃います。詳しくは後祭の歩き方へ。
前祭を見逃した。後祭だけでも楽しめる?
十分楽しめます。後祭は山鉾11基が巡行し、同じ7/24には花傘巡行もあります。混雑が穏やかで山鉾を間近に見られるのはむしろ後祭ならでは。しかも7/24は大阪・天神祭の宵宮と同日なので、祭りのハシゴという贅沢もできます。