AI探検隊

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GREEN×EXPO 2027 / CONSTRUCTION WATCH

会場建設ウォッチ 2026年9月 愛称が決まり、骨格が立った。大阪万博の建材が、横浜で生き直す。

開幕まで半年。上瀬谷の会場では、主要な建物が名前を持ち、形になり始めました。 テーマ館は「ねっこ」、園芸文化館は「いろはにわ」、屋内出展施設は「はなめぐり」——2026年9月15日に3つの愛称が決まっています。 そして大阪から見て見逃せないのが、大阪・関西万博の建材が次々と横浜へ渡っていることです。このページでは施設別の進捗と、その「転生」の経路を追います。

広大な花畑の向こうに木造の曲線屋根のパビリオンが建つ、春の博覧会場を描いた水彩画
※イメージイラスト(AI生成)。実際の会場・建物とは異なります。

🕒 最終更新:2026年9月16日|開催半年前記者発表(9月15日)の内容を反映

情報基準日:2026年9月16日時点。建設中の施設の名称・規模・完成時期は今後変わり得ます。また会場は工事中で一般の立ち入りはできません。最新の状況はGREEN×EXPO 2027 公式ニュースと各企業の発表をご確認ください。

EXPEDITION LOG / CONCLUSION

まず結論。
大阪万博は、解体されて消えたわけではありません。

結論

2026年9月時点で、横浜花博の主要施設は「名前が決まり、骨格が立ち上がった」段階です。テーマ館「ねっこ」・園芸文化館「いろはにわ」・屋内出展施設「はなめぐり」の3施設に愛称が付き、KAJIMA TREEは2026年9月14日に本体工事の現場が初公開されました。

そして大阪から見たときの最大のポイントは、大阪・関西万博の建材が、複数の経路で横浜の会場に生き直していることです。大屋根リングの木材は約3%が鹿島建設へ、アイルランドパビリオンの外装木材約1,000本はメインゲートへ、ウーマンズパビリオンの組子ファサードは「はなめぐり」へ。あの半年間に歩いた場所の一部は、いま上瀬谷で組み直されています。

建設が間に合うかどうかについては、2026年9月16日時点で遅延を示す公式発表は確認できていません。当サイトとしては、断定的な評価は避けます。

KAJIMA TREEとnull⁴(テトラヌル)は情報量が多いので、このページでは概要にとどめ、詳しくはKAJIMA TREEとnull⁴(テトラヌル)最新情報にまとめています。完成後に何が見られるかはパビリオン早わかりもどうぞ。

EXPEDITION LOG / NAMES

3施設の愛称が決まりました(応募3,611件)

2026年9月15日、主催者が建てる3つの施設の愛称が公表されました。3施設あわせて3,611件の応募があったなかから選ばれています。

テーマ館「ねっこ」
主催者展示。隈研吾監修の木造、約2,300㎡。展示ディレクターは杉山央。根と菌類のネットワークが展示の軸になっているため、その「根」が名前になりました
園芸文化館「いろはにわ」
主催者展示。江戸の園芸文化を扱います。屋内外あわせて約9,000㎡、桔木(はねぎ)構法。「いろは」と「にわ(庭)」を重ねた名前です。東エリア入口に立ちます
屋内出展施設「はなめぐり」
約3,200㎡に250を超える出展者。花を巡って歩く施設という性格がそのまま名前になっています

大阪・関西万博のパビリオンが企業名やテーマを前面に出した名前だったのに対して、横浜花博の主催者施設はひらがなの短い言葉で揃えられました。園芸博の柔らかさが名前にも出ていると見ています。

EXPEDITION LOG / PROGRESS

施設別の進捗一覧(2026年9月時点)

公表されている日付と規模を、施設ごとに並べました。起工式の日付が出ているものは、着工済みと考えて差し支えありません。

施設 規模・特徴 進捗(公表分)
テーマ館「ねっこ」隈研吾監修の木造、約2,300㎡。6ゾーン構成2026年9月15日に愛称決定と展示内容を公表
園芸文化館「いろはにわ」屋内外 約9,000㎡。桔木構法。東エリア入口「江戸の植木屋・花屋敷」の展示イメージを公開
屋内出展施設「はなめぐり」約3,200㎡・250超の出展者組子ファサードを2026年7月末に現地で組立開始、9月末完成予定
日本政府苑会場最大の2.5ha。東西分棟の高床式木造建築(土壁)起工式は2025年11月2日。庭園「令和日本の庭」、いけばな6花型、宮内庁所蔵の樹齢340〜390年の盆栽(2回入替)、体感型シアター
メインゲート全長約92m。大阪万博アイルランドパビリオンの外装木材 約1,000本を再利用、長さ・角度をランダムに配置2026年6月時点で報道により内容が判明
TAISEI GREEN TERRACE会場を見晴らす丘状の展望施設。ボルト・ビス接合で解体しやすい木質構造、間伐材・再生木材MDF、12の環境技術起工式は2026年4月6日。上部に蜷川実花の花壇、下部にLEDインスタレーション
KAJIMA TREE高さ約60mの木造タワー。大屋根リングの木材を再利用起工式2026年6月1日 → 本体工事開始・現場初公開2026年9月14日 → 2027年2月末完成予定 → 詳しく
null⁴(テトラヌル)落合陽一による4棟の回転する鏡面彫刻。SATOYAMA Village2026年4月7日に発表 → 詳しく
SOTETSU PARK(相鉄)Kids Village。直径30mのパビリオン。新型13000系の実車展示2026年10月から沿線プログラム「ともだちとすみかラボ」を開始
住友林業館「ひゃくの森」Craft Village。「100EYES, 100FORESTS.」2026年9月15日に展示イメージを初公開
三菱みんなの未来館大阪万博「三菱未来館」の木材を粉砕し3Dプリンタで再成形各社リリース・報道で内容が判明

※公式発表と報道にもとづく2026年9月16日時点の整理です。規模・日程は変更される場合があります。会場は工事中で一般の立ち入りはできません。

EXPEDITION LOG / THEME PAVILION

テーマ館「ねっこ」の6ゾーン。奇跡の一本松の根が来ます。

主催者展示であるテーマ館は、この博覧会の思想がいちばん濃く出る場所です。森のプロローグから森のエピローグまで、6つのゾーンで構成されます。

  1. 森のプロローグ。導入部です。
  2. ZONE1 地下の森。根と菌類のネットワークをプロジェクションマッピングで見せます。陸前高田の「奇跡の一本松」の実物の根が展示されます。
  3. ZONE2 環世界の森。生き物それぞれが感じている世界(環世界)がテーマです。
  4. ZONE3 気づきの森。日本生命の提供。絶滅危惧にある身近な植物を扱います(たとえば野生のイチョウは絶滅危惧種です)。
  5. ZONE4 つながりの森。シードペーパーで育てた草花の投稿写真を集めて「きぼうの樹」をつくります。
  6. 森のエピローグ。2,000年眠っていたハスのタネが登場します。

屋外には日本生命の「未来に残したい植物園」が設けられ、二次元コードで図鑑を集める仕掛けが用意されます。大阪・関西万博で各パビリオンがスタンプやアプリで回遊を促していたのと同じ発想が、園芸博でも使われる形です。

「奇跡の一本松の根」を展示するって聞いて、うちはちょっと手が止まった。地上に見えてた木のほうやなくて、地面の下にあった根を見せる。これ、園芸博のテーマ館としては相当に強い選択やと思う。大阪の万博が「いのち」を掲げてたけど、横浜は「根」でそれをやろうとしてる。切り口が違うだけで、根っこは同じ問いやな。

EXPEDITION LOG / REBORN

大阪万博 → 横浜花博「転生マップ」

ここが、当サイトがいちばん書きたかった部分です。大阪・関西万博で歩いた場所の建材が、いくつもの経路で横浜へ渡っています。公表されている分をまとめました。

大阪・関西万博 大屋根リングと夕景(運営者撮影)
※運営者撮影(大阪・関西万博2025)。この大屋根リングの木材の一部が、横浜のKAJIMA TREEとRING PASSになります。
大阪での姿 横浜での姿 中身
大屋根リング(木材)KAJIMA TREEリング全体 約27,000㎥のうち約3%を鹿島建設が譲受。解体後は群馬県館林市で保管され、約60mの木造タワーの構造材になります
大屋根リング(木材)RING PASS横浜市が譲り受けた分を使った2,027枚限定の特別企画入場チケット(通期パス・50,000円)。抽選申込は2026年9月18日正午〜9月30日
大屋根リング(木材)珠洲市の復興公営住宅横浜以外の行き先。能登の復興に使われます
アイルランドパビリオン 外装メインゲート木材 約1,000本を再利用。全長約92mで、長さと角度をランダムに配置した構成です
ウーマンズパビリオン 組子ファサード屋内出展施設「はなめぐり」もとはドバイ万博日本館 → 大阪万博ウーマンズパビリオン(永山祐子設計)。横浜で3つ目の万博を迎えます。2026年7月末に現地で組立開始、9月末完成予定
三菱未来館三菱みんなの未来館木材を粉砕し、3Dプリンタで再成形してオブジェ・外装に
パナソニック「ノモの国」独立アーチのパーゴラ∞(無限大)型のリングファサードが、独立したアーチのパーゴラに姿を変えます
大屋根リング下のCO2吸収コンクリート舗装ブロックKAJIMA TREE周辺舗装材として再利用されます
万博会場の樹木横浜会場へ移植建材だけでなく、植えられていた木も横浜へ渡ります

※大屋根リング・KAJIMA TREE・RING PASSの各数値は公式発表、三菱未来館・ノモの国・組子ファサードの経路は報道にもとづきます。大屋根リングの解体は2026年3月時点で約15%が完了し、2027年8月までに完了予定と報じられています。

蜷川実花が、夜の会場をつくります

2026年9月15日に、公式クリエイター 蜷川実花の企画が初めて公表されました。ひとつはTAISEI GREEN TERRACEで、丘状の展望施設の上部に花壇、下部にLEDインスタレーション(蜷川実花 with EiM)を展開するもの。もうひとつは横浜銀行プロジェクションマッピングで、会場内に残る旧覆土式火薬庫に映像を投影する夜の演出です。

会場は旧上瀬谷通信施設という米軍施設の跡地で、火薬庫はその時代の遺構にあたります。戦後の遺構に花の映像を投影する——大阪・関西万博が埋立地の夢洲に未来を描いたのとは、だいぶ手触りの違う演出になりそうです。会場の土地の来歴は横浜花博 予習ノートでも触れています。

「大阪より遅れているのか」については断定しません

大阪・関西万博では、開幕前に海外パビリオンの建設遅れが大きく報じられました。横浜花博について同種の報道は、2026年9月16日時点で当サイトでは確認できていません。ただし「遅れていない」と断定できる材料もありません。主催者施設と国内企業の施設は日程が公表されている一方で、海外の出展の施工状況はまだ見えていないためです。

そのうえで構造的な違いを1つだけ挙げるなら、園芸博の海外出展は「庭園」が中心で、大規模な建築を伴わないものが多いという点があります。これは工程リスクの面では有利に働くはずだと見ています。大阪との違いをもっと知りたい人は大阪×横浜 完全比較へ。

建設ウォッチの見どころ🧭
次の節目は2026年9月末(はなめぐりの組子ファサード完成予定)2027年2月末(KAJIMA TREE完成予定・RING PASS発送)です。開幕前にニュースを追いたい人は横浜花博 最新動向で更新を拾っています。

建物のことがわかったら、次は行き方と日程です。チケット・アクセス・混雑予想・モデルコースをポータルにまとめています。

花博ポータルTOPへ →
EXPEDITION LOG / FAQ

よくある質問

テーマ館の愛称「ねっこ」はどうやって決まった?

公募です。テーマ館「ねっこ」、園芸文化館「いろはにわ」、屋内出展施設「はなめぐり」の3施設あわせて3,611件の応募があり、2026年9月15日の開催半年前記者発表で決定が公表されました。

大阪・関西万博の建物は横浜花博でどう使われる?

複数の経路があります。大屋根リングの木材は全体約27,000㎥のうち約3%を鹿島建設が譲り受けてKAJIMA TREEの構造材にし、一部は横浜市が譲り受けてRING PASSになります。アイルランドパビリオンの外装木材 約1,000本はメインゲートに、ウーマンズパビリオンの組子ファサードははなめぐりに再利用されます。三菱未来館の木材は粉砕して3Dプリンタで再成形、パナソニック「ノモの国」のリングファサードは独立アーチのパーゴラになります。

横浜花博の建設は間に合いそう?

2026年9月16日時点で、遅延を示す公式発表は確認できていません。KAJIMA TREEは2026年9月14日に本体工事の現場が初公開され2027年2月末完成予定、はなめぐりの組子ファサードも2026年9月末完成予定で進んでいます。ただし建設の進捗は今後の発表で変わり得るため、当サイトとしては断定を避けています。

蜷川実花さんは何を手がける?

2つの企画が2026年9月15日に初公表されました。①TAISEI GREEN TERRACEの上部に花壇・下部にLEDインスタレーション(蜷川実花 with EiM)、②横浜銀行プロジェクションマッピング=会場内の旧覆土式火薬庫に映像を投影する夜の演出です。

テーマ館「ねっこ」では何が見られる?

隈研吾監修の木造建築で、森のプロローグから始まる6ゾーン構成です。ZONE1「地下の森」では陸前高田の「奇跡の一本松」の実物の根が展示され、根と菌類のネットワークがプロジェクションマッピングで表現されます。ZONE2「環世界の森」、ZONE3「気づきの森」(日本生命提供)、ZONE4「つながりの森」と続き、森のエピローグでは2,000年眠っていたハスのタネが登場します。

建設中の会場を見学できる?

会場は工事中で、一般の立ち入りはできません。企業の現場公開はプレス向けに行われています(KAJIMA TREEは2026年9月14日に現場が初公開されました)。開幕は2027年3月19日です。

EXPEDITION LOG / SOURCES

参考・出典

※本ページは個人が運営する非公式のファンサイトによるまとめです。建設中の施設の名称・規模・完成時期は2026年9月16日時点の公表内容で、今後変更される場合があります。掲載写真のうち大阪・関西万博のものは運営者が現地で撮影したものです。

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開幕は2027年3月19日。桜の時期を狙うなら、大阪発の足と宿は早めに押さえておくと選択肢が広がります。

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