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ペルーパビリオン外観
ある人の、ある日の記録 / PAVILION MEMORIES #01

ペルーパビリオン
「無限の可能性」

5000年の歴史が息づく、
南米の至宝を訪ねて。

🗺️ 場所 📍 会場中央の静けさの森近く
💡 テーマ ✨ 無限の可能性
🏆 受賞 🥇 展示デザイン部門 金賞

会期中、「どこが良かった?」と聞かれるたび、少し考えてからこう答えていた。「ペルー館、行った?」。ひときわ長い行列、赤と白の外壁、そして扉の向こうで待っている5000年。日本からいちばん遠い国のひとつなのに、中に入ると、なぜか懐かしい。展示デザイン部門で金賞を獲ったあの空間の記憶を、薄れないうちに辿り直しておく。

マチュピチュの霧に包まれる
イマーシブ・ジャーニー

ハイライトは、壁面から床まで覆い尽くすイマーシブ映像だった。雲を突き抜けてマチュピチュの遺跡に降り、ナスカの地上絵をコンドルの高さから見下ろす。

没入型の映像体験というものは、それなりの数を見てきたつもりだった。でもここのそれは「観る」より「酔う」に近かった。標高3,400メートルの空気の薄さまで、再現されていた気がする。

イマーシブ映像展示の様子
最新のプロジェクションが、夢洲を一瞬でアンデスの高地に変える。

時を越えて届く、古代の煌めき

映像の先には、5000年ぶんの実物たちが待っていた。シパン王の墓から出土した黄金装飾のレプリカ、繊細な文様の刻まれた陶器。

照明は控えめだ。それでも金は、暗がりのなかで自分の光り方をちゃんと知っている。ガラスケースの前に立つと、当時の人々の信仰や宇宙観が、説明文を読み終わる前に伝わってくる。5000年前のデザイナーと、目が合うような展示だった。

黄金の装飾品レプリカの展示
黄金の装飾。金は暗がりでも、自分の光り方を知っている。
文様の刻まれた古代陶器の展示
陶器の文様は、5000年前のグラフィックデザイン。

建築は、言葉よりも雄弁にその国を語る。ペルーの赤と白の壁面には、未来への希望が刻まれていた。

キッチンカーの誘惑
黄金のドリンク「インカコーラ」

展示を出た先の楽しみは、パビリオン横のキッチンカーだった。スパイスの匂いに混ざって、行き交う人がみんな同じ黄色い液体を手にしている。

ペルーの国民的炭酸「インカコーラ」である。色は蛍光イエロー、香りはバブルガム、味は——初めてなのに、どこかで飲んだことがある甘さ、としか言いようがない。正直に言うと、二口目から急においしくなる。

冷えたボトルを片手に、赤い壁を見上げる。それだけで、日本にいながらリマの午後だった。

ペルーパビリオンのキッチンカー外観
キッチンカーの中のスタッフ
インカコーラが並ぶ冷蔵庫
インカコーラのボトルとグラス

Inca Kola Experience

黄金色に輝く、ペルーのソウルドリンク。万博の炎天下で飲むと、この甘さがちょうど正解になる。

無限の可能性を、その手に。

テーマは「Infinite Possibilities(無限の可能性)」。5000年の遺産を大切に守りながら、最新の映像技術と美食で世界を口説いてくる国。あの行列の長さは、口説き文句がちゃんと効いていた証拠だ。

閉幕とともに、あの赤い壁は役目を終えた。でも、マチュピチュの霧の冷たさとインカコーラの甘さは、来場者の数だけ持ち帰られている。可能性というものは、無限に配っても減らないらしい。

パビリオンの夜景
夜のペルーパビリオン。行列が消えた時間も、壁の赤は燃えていた。

展示の感動は、映像でも伝えています。

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パビリオン内外の記憶。キッチンカーやインカコーラも含め、あの日の空気をもう一度。タップまたはクリックで拡大表示できます。

ペルーパビリオン外観 パビリオン内部の展示 文化遺産の展示 イマーシブ映像展示の様子
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