ゲンさん(案内人)
「1970年の万博を覚えとる者としては、太陽の塔とミャクミャクが同じ公園におるのは不思議な気分でなぁ。 55年ぶんの『未来』が、ここでひとつにつながっとる。ぼちぼち、いこか。」
一周年イベントを歩いた日
2026年4月・万博記念公園「EXPO2025 Futures Festival」
大阪モノレールの「万博記念公園」駅を降りると、もう人の流れができていた。 2026年4月、大阪・関西万博2025の一周年を記念したイベント「EXPO2025 Futures Festival」が開かれていて、 僕はその一日を歩きに来た。快晴だった。ゲートの手前ではスタッフが 「Futuresゾーン 事前予約 入場時間が過ぎた方 12:00〜13:00 / 13:00〜14:00」と書かれたプラカードを掲げていた。 時間枠で入場を管理しなければならないほどの人出だ。閉幕から半年が過ぎても、 あの熱はまだ静かに続いているのだと、入口に立った時点で分かった。
少し進むと、長い行列に出会った。先頭の方角にいるスタッフが「スタンプラリー② 最後尾」と書かれた札を持っている。 札の柄はミャクミャクだった。列の人たちは木陰に入ったり、日傘をさしたりしながら、それでも辛抱強く並んでいた。 万博会場でスタンプを集めた記憶が、そのまま公園に持ち込まれているようだった。
広場の一角では、グルメの屋台がにぎわっていた。大阪府中央卸売市場のマルシェが出店していて、 だし巻400円、う巻700円、鰻おにぎり600円、石焼芋300円といった値札が並ぶ。市場が出す出店らしい、 手が届きやすい価格帯だ。レジの横にはミャクミャクのぬいぐるみがちょこんと置かれていて、 売り物ではなく看板娘のように来場者を見ていた。同時開催の「カレーEXPO」も出ていて、 タンドリーチキンバターマサラの店では、プレーンナン500円・チーズナン600円・ハニーチーズナン700円と、 焼きたてのナンの匂いが漂っていた。
子ども連れに人気だったのが、動物のふれあいコーナーだ。「えさ売り場 100円」の看板が出ていて、 カピバラがのんびりと客を待っていた。小さな子どもが100円のえさを手に、おそるおそる差し出していた。 万博の「未来」というテーマとは少し離れた、素朴で家族的な時間が、同じ公園の中に共存していた。
花の季節でもあった。園内には「ポピー・ネモフィラフェスタ2026 植栽図」の看板が立っていて、 ネモフィラ約36,000株(3月下旬〜5月上旬)、ポピー3種で計約20万本、そして芝生エリアの区画が図で示されていた。 万博記念公園は1970年万博の跡地であると同時に、季節の花が広がる大きな公園でもある。 イベントの熱気と、青いネモフィラの静けさが、同じ敷地の中で隣り合っていた。
そして、この公園でいちばん時間の流れを感じさせるのが日本庭園だ。入口の看板には 「万博記念公園 Expo'70 Commemorative Park」のロゴが入っている。ここは1970年万博の遺産で、 園内でもとりわけ静かな見どころになっている。イベントの喧騒から一歩入ると、 水音と木々だけの時間になる。55年前の万博がのこした庭が、いまも変わらずそこにあった。
帰りぎわ、コレクション展示のコーナーで足が止まった。万博2025の各国パビリオンのピンバッジが、 ぎっしりと並べられている。日本館、ラオス、オーストラリア、カナダ、国連—— ミャクミャクとモリゾー・キッコロのコラボピンまである。会場で一つひとつ集めた人たちの熱が、 この一枚の展示に凝縮されていた。閉幕は終わりではなく、こうして続いていくものなのだと思った。
万博記念公園の基本情報
おでかけ前に押さえておきたいポイント
| 成り立ち | 1970年に開かれた大阪万博(EXPO'70)の会場跡地。シンボルは岡本太郎による「太陽の塔」。 |
|---|---|
| 太陽の塔 | 内部公開あり。見学は事前予約制で、入館は別料金(大人720円が目安)。自然文化園の入園料は大人260円が目安。料金・予約方法は変わることがあるため公式で最新確認を。 |
| ミャクミャク像 | 大阪・関西万博2025の閉幕後、ミャクミャク像が万博記念公園へ移設された。設置場所・公開状況は公式の最新案内で確認を。 |
| アクセス | 大阪モノレール「万博記念公園」駅からすぐ。梅田からは大阪メトロ御堂筋線→千里中央→大阪モノレールの乗り換えで、計30〜40分程度が目安。 |
| となり | 公園に隣接してEXPOCITY(ららぽーと・大観覧車など)。買い物や食事、観覧車まで一緒に楽しめる。 |
※ 料金・予約方法・イベントの開催状況は変わることがあります。この記事の数字は取材時点の目安です。 太陽の塔の予約枠や入園料などは、おでかけ前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
半日モデルコース
公園をひととおり楽しんで、締めはEXPOCITYへ
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午前
モノレール万博記念公園駅 → 自然文化園・太陽の塔
まずは公園へ。太陽の塔の内部を見るなら、事前に取った予約枠の時間に合わせて動くのがコツ。
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午前
芝生エリアと花の丘
季節の花を眺めながら散策。春はネモフィラやポピー、時期によって表情が変わる。
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昼
園内イベントのグルメ屋台(開催時)
イベントが出ている日は、マルシェや屋台でお昼を。開催内容は時期によって変わる。
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午後
日本庭園でひと休み
1970年万博がのこした静かな庭で、歩き疲れた足を休める。園内でいちばん時間がゆっくり流れる場所。
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締め
EXPOCITYで買い物・観覧車
公園を出たら、隣のEXPOCITYへ。買い物や食事、大観覧車で一日を締めくくれる。
万博記念公園 公式サイト
開園時間・休園日・太陽の塔内部見学の予約・園内イベントの最新情報は、公式サイトでご確認ください。
おでかけの準備に
※ 上記のボタンは外部の予約サイトに移動します。空室・料金・きっぷの内容は各サイトの最新表示をご確認ください。当サイトは今後これらのリンクにアフィリエイトプログラム(広告)を導入する場合があります。
よくある質問
おでかけ前に気になること
太陽の塔の中には入れる?
内部公開があり、見学は事前予約制です。公式サイトから日時を指定して予約します。入館は自然文化園の入園料とは別料金です。空き状況・料金・予約方法は変わることがあるため、おでかけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
ミャクミャク像はどこにある?
大阪・関西万博2025の閉幕後、ミャクミャク像は万博記念公園へ移設されました。1970年万博の太陽の塔と、2025年万博のミャクミャクを同じ公園で見られます。設置場所・公開状況は変わることがあるため、公式の最新案内でご確認ください。
所要時間はどれくらい?
公園を散策するだけなら半日が目安です。太陽の塔の内部見学、日本庭園、隣接するEXPOCITYまで回るなら1日みておくと余裕があります。